オリックスの株主優待カタログ2023の魅力と、優待廃止から見る株主優待のメリットとデメリット。

オリックス株式会社(銘柄コード8591)の株主優待カタログ2023をご紹介。オリックスの優待はあと1年で廃止ですね。

業種・株価・配当金

業種

オリックスは、その他金融業です。

リースや保険・不動産など多角的な事業を営んでいて、旅館・ホテルにも携わり、プロ野球チームも所有しています。

株価

2023年3月31日の株価 2,176.5円

参考)前年同日の株価 2,447.5円

3月末時点では、11%ほど下落しています。2023年3月のアメリカの金融危機の影響から、この時点ではオリックスの株価も急落したのではないでしょうか。

配当金

2023年3月期 1株当たりの期末配当金 42.8円

この会社の配当は年2回あり、中間配当も42.8円で、年間配当は85.6円です。

3月末の株価で計算すると、配当利回りは3.93%となります。

権利確定から商品到着までのスケジュール

今期の優待スケジュールは以下の通りです。

  • 権利確定 2023/3/31
  • 株主優待カタログ到着 7/3
  • 申込期限 8/31

申込方法は、専用はがきかWEB。WEBの場合は、希望日を指定することができます。

優待内容

オリックスの株主優待は、3月末時点で100株以上の株式を保有している全株主が対象です。 優待内容は、「ふるさと優待」というカタログギフトと、各種割引のある「株主カード」のふたつ。カタログギフトの方は長期保有が優遇されていて、3年経過すると、商品がレベルアップします。

ふるさと優待

全国各地の、オリックスの取引先から商品が集められたカタログギフトです。 長期保有が優遇されていて、3年経過すると、カタログ商品がレベルアップします。

  • 3年以上継続保有の株主 Aコース
  • 3年未満保有の株主 Bコース

Aコース

商品は119もありました。オリックスのHPにもカタログが掲載されているので、全商品内容はそちらで確認できます。

こんな感じで、北海道から鹿児島まで全国各地の商品が並びます。

Aコースは、Bコースと比べて牛肉の取り扱いが多いようです。

電化製品などもあって、バラエティ豊か。

Bコース

こちらも選択数が多く、114もあります。

ふぐとか

昨年もらって、すごく美味しくて大満足だった山形さくらんぼ鶏、今年もあった!

去年と比べて、砂肝やレバーの部位が亡くなり、ももとむね肉のグラム数が500から300に減っています。インフレを実感します。

昨年もらった山形さくらんぼ鶏、届いた商品詳細はこちらの記事です

食べてみて、おいしかったのを思い出します!

オリックスの「ふるさと優待」は、2015年からが実施されて2024年で廃止なので、この優待制度は10年でしたね。今後の利益還元にどのくらい変化がでるのか注目しています。

株主カード

オリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できる、紙のカードです。

ホテルが5%~15%割り引かれたり、レンタカーが30%割り引かれたり。野球のオリックスのホームゲーム当日券が優待価格で買えるようなので、ファンにはいいですね。

こちらの「株主カード」の優待は、2010年からの実施だったので、15年での廃止となります。

お金の話:株主優待のメリデメ

オリックスは、株主優待を廃止します。2024年3月末の株保有者に権利を付与して、終了となります。

優待制度は、日本の独自文化ですが、廃止もあれば新設もあります。そこで、株主優待のメリットとデメリットって何だっけ?を、改めて初心者用に解説します。

まず、メリットについてです。企業としては、株主優待を提供することで、投資家へ感謝の意を示し、自社製品・サービスの紹介で株主の理解を得ることも期待できます。また、株主に長期的に保有してもらう効果もあります。だからオリックスのように、長期保有が優遇されるケースも多いですよね。 さらに、優待が話題になることで、企業のイメージ向上とか、口コミ拡散にも寄与します。これにより、新規の投資家獲得にもつながるでしょう。

投資家にとってのメリットは、何といっても会社からの特典や割引を通じて追加の利益を得ることができる点ですね。株主優待という楽しみやリターンが、投資意欲を刺激する要素となります。その会社の商品・サービスに触れることで、所有感やロイヤルティが高まることもあります。

一方の、デメリット。企業が株主優待を実施するには、財務への負担や経費の増加が生じます。当然ながら優待品やサービスの提供にはコストがかかるし、利益への影響が出る可能性もあります。また、優待内容や制度の運営には、意外と多くのリソースや時間が必要で、適切な管理が求められます。運営上の課題も伴うでしょう。

投資家にとってのデメリットは、一部の株主が優遇されて、株主間の格差が広がる可能性があるということ。居住地によって、優待の利用に制約が生じることもあります。特に、海外投資家にとっては、理解しづらい制度であるようです。海外投資家が株主優待を享受するためには一定の手続きや条件が必要な場合が多いのです。

また、優待のための資金があるんだったら、それを企業の本業の成長のために使うべきという考え方もあります。

投資を行っている方々のSNSや記事を読んで心配になるのは、株主優待に依存しすぎてしまうことです。優待に注目することで、企業の真の価値を見逃していないかと。ちゃんと他の基本的な要素(企業の業績、成長性、財務状況、値動きなど)も評価して、総合的に判断することが重要です。

私は、買いたい銘柄を選ぶ際にはまず、値上がりが期待できるか、継続した配当が期待できるか、のどちらかを選定理由にしています。そして業種の分散を加味して選んだ企業のうち、優待があるかないかを考慮しています。

株主優待は魅力的ですが、投資をする会社を選ぶ際には、「株主優待が無くてもこの会社の株を買いたいか?」という視点をもつことをおすすめします。

以上、2023年のオリックスの株主優待カタログのご紹介でした。

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