株式会社ラックランド(銘柄コード9612)の優待品をご紹介します。
同社の見積書不正と四半期報告書提出遅延が株価に与えた影響も確認。
業種・株価・配当金
業種
東証プライム上場で、業種分類はサービス業です。
業務用冷蔵庫の卸販売とメンテナンスからスタート。食に関わる商空間の設計・施工・メンテナンスがメイン業務。
株価
2023年6月30日の株価 3,305円
参考)前年同日の株価 2,980円
配当金
2023年6月期の中間配当はありません。
権利確定から商品到着までのスケジュール
今期の優待スケジュールはこちら
- 権利確定 2023/6/30
- 株主優待カタログ到着 9/2
- 申込期限 ~9/25(※)
申込方法は、WEB又はFAXです。
※ラックランドの株主優待は、権利が確定する6月末前後に、事前予約ができるようになっています。今回のご紹介は、事前予約をしていない場合の期限です。
優待内容
東北地方の名産品詰合せ 3,500円相当
(送料1,400円と併せて4,900円相当)
カタログのセット9種類の中から、一つ選んで申し込みます。
カタログの内容はこちら
セットごとに、商品を取り扱う生産者さんの、社名とおすすめコメントが併記。東北応援の想いが伝わります。
いずれも、とても力の入った品揃えで、ラックランドの優待品の人気が高いのが分かります。
お金の話:ラックランドの見積書変造と四半期報告書提出遅延の株価影響
優待案内に同封された株主通信「社長挨拶」は、まず社内の不正行為と四半期報告書が期日通りに提出できなかったことのお詫びから始まっていました。
こういった上場会社の不祥事は、とかく株価に影響を与えがちですが、今回のラックランドの場合はどうだったのか、確認してみます。
不正の内容は、簡単に言うと、ニセモノの見積書を社内で作って、それを会社の会計に使っていた、というものです。
「見積書」は、本来受注する会社が作成したものをもらうもの。それを、発注側のラックランド社が、過去の別会社からのPDFの見積書を上書きして作成し、それを正規の見積書として会社会計で取り扱っていたとのこと。
その、ニセモノの見積書が、監査法人によって見破られたんです。
監査法人は、見積書のPDFのフォントが異なることに気づいて、そこから、それが上書きされたもので、その下に全く異なる内容の記載が存在することを発見した、とのこと。
監査法人、いい仕事してますね!
ちなみに、上記情報は、ラックランド社がIR情報で公表している文書からのものです。
さて、それでは、この不祥事に関連したIR発表が、どのように株価の変動に反映されるのかを見てみましょう。
株価は全て終値です。
5/12 見積書変造の第1報公表。特別調査委員会の設置
- 5/11 3,190
- 5/12 3,195
- 5/15 3,195
- 5/16 3,170
- 5/17 3,175
- 5/18 3,195
発表翌営業日株価変わらず、最大25円下がるも、数日で元通り。会計数値に大きな影響が無さそうなのが安心ポイント?
6/13 特別調査委員会の調査報告書(中間報告)
- 6/12 3,355
- 6/13 3,390
- 6/14 3,360
- 6/15 3,350
- 6/16 3,400
2日間で最大40円下がるも、その翌日には中間報告前より値上がり。正直で現場の様子まで分かるような内容の公表に好印象?
7/15 特別調査委員会の調査報告書受領
- 7/14 3,105
- 7/18 3,145
- 7/19 3,170
株式市場全体の値上がりの波もあってか、この期間は上昇の一途。
7/28 第1四半期報告書の提出完了
- 7/27 3,145
- 7/28 3,110
- 7/31 3,115
8/25 再発防止策及び関係者の処分に関するお知らせ
- 8/24 3,000
- 8/25 2,992
- 8/28 2,979
- 8/29 3,010
- 8/30 3,020
スポット毎の数日の株価を見る限り、今回の不祥事については、株価に大きな影響を与える事例にはなりませんでしたね。
個人投資家より、機関投資家の方がIRニュースをより早く的確にキャッチして売買に繋げています。
株価が動かないということは、機関投資家が動いていないということ、つまり、機関投資家が大きなマイナス要素だと捉えていないということかと。
株主としては、長期存続する企業となるために、本業でしっかり利益を上げてほしいです。
優待品じゃなくて、配当金での還元も大歓迎!
頑張ってー。
以上、2023年6月期のラックランド株主優待カタログのご紹介でした。
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