名古屋から日帰り長良川鉄道の旅 ~前編~

岐阜県のローカル鉄道「長良川鉄道」は、美しい景色はもちろん、沿線の名所や温泉などが楽しめます。

※記載内容は2023年11月時点のものです。

前半は、長良川鉄道の「ゆら~り眺めて清流列車」と関善光寺、北濃駅の転車台見学までをご紹介します。

旅程

名古屋からの移動含めて、全10時間半の旅です。

8:01~8:48 名鉄名古屋駅~鵜沼/新鵜沼乗り換え~JR美濃太田駅着

<長良川鉄道>

9:04~9:24 美濃太田駅~関駅(20分)

 観光:関善光寺の戒壇巡り

10:18~12:06 関駅 ~北濃駅(1時間48分)

 観光:転車台・ランチ・長滝白山神社・道の駅白山文化の里長滝

14:08~15:35 白山長滝駅~みなみ子宝温泉駅(1時間24分)

 観光:温泉

16:31~17:25 子宝温泉駅~美濃太田(54分)

<長良川鉄道はここまで>

17:36~18:32 JR美濃太田駅~鵜沼/新鵜沼乗り換え~名鉄名古屋着

長良川鉄道

岐阜県には、四つのローカル鉄道があります。長良川鉄道・樽見鉄道・養老鉄道・明智鉄道。

そのうち、岐阜県の真ん中を南北に貫くように走る長良川鉄道全線に乗る旅です。

始点の美濃太田駅から終点の北濃駅までは、2時間10分。

美しい景色を楽しみながら、のんびりとした旅を楽しめます。沿線には名所や温泉などの観光スポットも豊富です。

列車の車窓から眺める長良川の風景は特に美しく、今回はその景色がより楽しめる「ゆら~り眺めて清流列車」に乗車しました。

始点である長良川鉄道の美濃太田駅は、JR美濃太田駅と同じ駅です。

JRの改札を出た通路に、長良川鉄道の線路に降りる階段があります。

階段を下りたホーム上に切符売り場があります。

美濃太田駅で乗りこみ、まずは関駅まで20分の乗車です。

鉄道は、ガタンゴトンと、よく揺れます。

タテにもヨコにも揺さぶられながら、ゆっくりと、山が重なって見える方向に向かって走ります。

線路沿いには、ずっと住宅が見えていて、駅間がとても近い。

ガタンゴトンとゆっくり、少し走っては駅で止まる。乗っているだけで穏やかな気持ちになります。

関善光寺(関駅)

関駅で下車しました。関善光寺へお参りに行きます。

ここまでの他の駅と比べると、有人駅で駅舎も大きい。少しですが、おみやげや鉄道グッズの販売もありました。

関駅から善光寺までは、徒歩すぐ。1kmくらいはあるのかなと思っていましたが、駅から歩いて5分ほどで、入り口駐車場に到着しました。

高い石垣の上にある本堂は、信濃の善光寺と似てるとか?

緩やかな登り階段は、とてもきれいに掃除されていて、ごみ一つありません。

本堂

本堂では、戒壇巡りができます。真っ暗な通路を、ロープ伝いに歩き、ご本尊とつながる鍵を握る体験ができるものです。

戒壇巡り 300円

入り口は、本堂から地下に下りる木の階段。入り口と出口が隣り合わせの場所だったので、地下で四角く、ぐるり回るのかなと思っていたら、違いました。

左手のロープを探りながら、灯が一切ない真っ暗な中をソロソロと歩きます。幅も高さも分からない漆黒の空間を進むのは、なんともぞわぞわします。

そんな中、曲がり角が多発。少し進んだら柱だか壁だかに突き当たるので、そのたびにロープを伝って廊下を曲がります。

途中、ローブが切れたところで大きな錠前らしき物体に触れ、それがご本尊とつながっています。何も見えませんが。

その先に進み、もう何回曲がったのか、分からなくなってしばらくしたころ、ようやくほんのり明るみが見えました。外に出ると、ほぉっと一息。心臓ドキドキしてました。

面白い経験です。

この関善光寺には、石段を更に上がったところに、大梵鐘があり、そこからは、関の町が一望できます。

大日堂

中には大日如来様が安置されているのですが、この大日堂は天井画が見事でした。

お参りを終えて、関駅に戻ります

ゆら~り眺めて清流列車(関~北濃駅)

本日2本目は、関駅からの下り列車です。

長良川鉄道の車両がどのくらいあるのか知りませんが、これは「サンプルトレイン」と言うそうで、各車両の前後に食品サンプルが展示してありました。

途中の郡上八幡が、食品サンプルの産地だからですよね。吊り革にも、ハンバーガーとかぶら下がっていて、アトラクションみたいに楽しい車両です。

長良川鉄道は、その名の通り長良川に沿うように走る列車なので、蛇行する長良川を何度も何度も渡ります。

路線図には、どこで長良川を渡るのか分かるように川が水色の線で引かれています。

関駅から乗車したのは、「ゆら~り眺めて清流列車1号」。

湯の洞温泉口から郡上八幡の約45分間、景勝地で徐行運転する列車で、追加料金なしで乗れます。

長良川を渡るたび、川や橋梁の絶景が楽しめるよう、さらに速度を落としてくれるんです。

何度となく長良川を越えます。

どこで徐行するか、何が見えるかなど、特に車内アナウンスはありません。速度を上げたり下げたりするたびに、列車のエンジンが唸るのが合図みたいな感じでした(笑)。

おかげで、きれいな車窓を堪能できました!

長良川鉄道には初めて乗ったのですが、ローカル鉄道では珍しく、ほぼどの駅からも、一人、二人と乗降者があったのが印象的でした。

この日は平日でしたが、多いと10人以上乗降があったり、幼児の団体や、ツアーの団体客も乗ってました。

「○○ツアーのお客様、次で下りますよ~」と旗を持った添乗員が車内を巡る姿がほほえましかったです。

また、列車に向かって園児が手を振る姿をあちこちで見ました。駅でも道端でも、列車に向かって手を振る子供たちを頻繁に目にし、長良川鉄道が地元民に親しまれていることがよく分かります。

転車台(終点北濃駅)

関からゆら~り眺めて清流列車に乗って1時間48分、12時を過ぎた頃、終点の北濃駅に到着しました。

車だと、ここから1時間走れば白川郷というほど岐阜の北部まで来ています。

駅の時刻表を見ると、終点北濃駅を出発するのは、平日8本・休日7本でした。

北濃駅には、鉄道文化遺産として転車台が保存展示されています。

転車台は、橋げたの上に機関車を乗せて、手押しで180度回転させて前後の向きを変え、走行線路に戻す役割をするものです。

ここにある転車台は、明治35年にアメリカから輸入して、最初は岐阜駅で使い、その後昭和9年に北濃駅へ移設されて、昭和61年まで使用されていたそうです。

手押しで機関車乗せて回すって、どんだけ力がいることか・・・。想像では、重すぎて全然動きません。

長良川鉄道の旅の前半はここまで、続く後半では、この北濃駅でのお昼ご飯から、隣駅までのひと駅散歩兼観光、そして最後に日帰り温泉までをご紹介します!

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