愛知県の渥美半島にある高級料理旅館「角上楼」で念願のふぐ料理と、近年掘り当てられた伊良湖温泉を楽しむ贅沢旅!
旅程
今回は宿が旅の目的なので、渥美半島の田原市福江町にあるお宿まで、ほぼ直行直帰しました。眺望の良い場所にちょっと寄り道をした程度です。
1日目:名古屋~「角上楼」 蔵王山展望台へ立ち寄り
2日目:「角上楼」~名古屋 伊良湖岬へ立ち寄り
車以外の交通手段は無いと言っても過言ではないほど、公共交通では行きにくい場所なので、自由のきく車で行きました。
名古屋から東名高速道路経由で115㎞、2時間強。
角上楼へは、20kmほど離れた最寄り駅「豊橋鉄道渥美線 三河田原駅」か、フェリーで向かって「伊良湖港フェリー乗り場」のどちらかまで、事前予約があれば無料送迎してくれるそうです。
伊良湖温泉 和味の宿 角上楼
何年か前に別館の井筒楼に泊まったことがあるのですが、その頃の大浴場はまだ温泉ではありませんでした。
伊良湖温泉が掘削され、2022年秋からお宿へ温泉が引かれたとのこと、嬉しいアップデートです!
昭和元年創業の本館建物は登録有形文化財で、趣のある純日本旅館です。黒光りするような木の階段や柱にも歴史を感じました。
廊下も風情があります。隅々までどこもきれいで、丁寧に掃除されている様子が伝わってきます。
今回宿泊した部屋は、別館雲上楼。宿泊する棟(大浴場と同じ建物)と本館とは、中庭を通って行きます。
部屋は、広い和洋室で、畳部分に大きなベッドが二つの配置
角部屋のため、部屋からの眺望が良く、遠く海まで見渡せました。
贅沢なことに、この部屋には露天風呂が付いています
格子戸を開けて、海につながる水門を眺めながら、好きな温度設定で湯船に浸かれました!
部屋のアメニティが充実していて、例えばKOSE雪肌精のスキンケアセットに加えて、POLAの最高峰ブランドとされるB.Aの小さいキット(クレンジング・洗顔・化粧水・乳液)が置いてありました。
チェックインから17時までは、フリードリンクのハッピーアワー。本館の2階の食事処にて。
生ビールやおつまみなど、おいしくいただきました!
夕食:天然とらふぐ御膳
ふぐといえば私は山口県の下関が頭に浮かぶのですが、伊勢湾・三河湾はふぐの名産地で、伊良湖岬は国内有数のとらふぐの水揚げ量を誇るそうです。
角上楼はふぐ料理が最高と、行った人の口から聞き、口コミでもお料理の評判が良いので、いつかはふぐが旬の冬に行ってみたいなと思っていた念願がかないました。
食事は、夕食朝食共に本館2階の食事処にて。大きなガラス窓の近くで広く感じる空間でした。
お食事の内容、写真でご紹介します。
前菜たち
煮凝りが臭み無くすっきりしておいしい。
天然とらふぐうす造り
ぽってり厚めのお造りで、噛み応えよく味わいまろやか!確かにこれは美味しい。
ヒレ酒
大好きなひれ酒は、香りが豊かで飲みすぎてしまいます。
焼ふぐ
この焼ふぐが角上楼のオリジナル料理ということで、刺身より少し厚切りのふぐに大根おろしとねぎを乗せて少し炙る。
数秒だけ炙ってレアな状態でいただくのですが、これが、最高においしかったです!
ふぐの茶碗蒸し
ふぐの出汁が味わえる餡かけスタイル。熱々トロトロ、ほんのり甘い大人の茶碗蒸しです。
ふぐちり鍋
たっぷりのふぐの身と、地元の野菜。係のお姉さんが、作って彩り良く取り分けるところまでしてくれました。
ふぐから揚げ
もう食べられないかと思っていたところにから揚げ。でも不思議なことに揚げ物のずっしりを感じず、淡白でぎゅっと締まった身を残さず味わえました。
ふぐ雑炊
待ってました!ふぐの料理の中で、一番好きなのが雑炊。これが食べたくて、鍋に残りの具材もたくさん投入して食べ進めたと言えるくらいです。
お茶碗一杯でも幸せが染みわたるおいしさです!自家製のお新香をお供に、お代わりしちゃいました。
甘味
おいしかった。思い出しても幸福な時間でした。
朝食:和食膳
夕食にあれだけお腹いっぱいになったのに、夜と朝と温泉に入って、たっぷり眠り、12時間も経過すると、またお腹が空いているのです。
角上楼は、朝食も豪華でした。
席に着くと、逆ピラミッド型の3段重がセットされます。
一番上が、温かいもの
ぶりは脂乗ってます!この身の厚さなのに、ふんわり柔らかく上手に火が通ってて、さすがプロの技。出汁巻き玉子も出来立て熱々でした。
二段目は小鉢類
そして三段目はサラダでした。
胃袋に優しい味わいのお鍋も、美味しかったです。
観光場所案内
せっかくの渥美半島。往復ともに絶景ポイントに立ち寄りをしました。
蔵王山展望台
往路、渥美半島に入ってからの場所にある展望台へ。
展望台の立派な建物は入場無料です
最上階展望フロアからの景色は素晴らしく、遠く富士山も見えていました。
屋外は、山頂なので風が冷たい。
太平洋に降り注ぐ輝く太陽光、普段の生活では見られない絶景です。
店が何もなく、展望台内のカフェスペースは「出展募集中」の張り紙が。確かに観光客少なかったです。車じゃないと来れないのもネックですよね。せめてバスがあれば・・・。
菜の花畑
渥美半島の春の風物詩、菜の花畑
伊良湖菜の花ガーデンに行きました。
菜の花祭りが1月中旬からスタートなので、こんな寒くても花が咲いているのか?と思っていたのですが
もう咲いてました!
咲き始めの黄色い花びらがかわいい
伊良湖岬
復路、恋路ヶ浜の駐車場に車を停めて、ちょっと散策。
伊良湖岬自然散策路が整備されていて、伊良湖岬の先端をぐるりとフェリーターミナルまで歩けます。
天気のテレビ中継でよく映る場所、恋路ヶ浜
数百メートル歩いて伊良湖岬灯台
海の向こうに答志島とその先の鳥羽、近くに知多半島が見渡せます。
渥美半島は、農作物と海産物、海と野の絶景が楽しめるので、もう何度も観光旅行で訪れていますが、いつも「来てよかった」と思える場所です。
ネックなのは、車がないと移動が厳しいということ。各観光地が、歩いて回れる距離間ではないんです。交通手段が増えると観光客も住民も増えそうだと思うのですが。
豊橋鉄道の渥美線が、半島の途中までしか走っていない。伊良湖岬まで延線してくれないかな・・・。
田原市が運行しているぐるりんバスで、蔵王山展望台や道の駅たち、恋路ヶ浜や日帰り温泉ホテルなどの観光場所をぐるりと巡るhop-on hop-off busを週に何日か運行するとかどうでしょう。
三河田原駅発着の豊橋鉄道の時刻に合わせてダイヤ編成すれば、観光客の良き足になります!
お金の話:ツアー旅行のトイレ事情
添乗員の仕事をしていた時、楽しく旅を楽しむ上で欠かせないには、お手洗いの時間と場所の確保でした。どんなに美しい景色や興味深い観光地でも、トイレがなければ快適な旅行はできません。
何十人もの団体客が短時間で利用できるお手洗いは、限られています。
ツアーでは国内外問わず、高速道路のパーキング以外では、大きな駐車場のあるお土産物屋さんで「買い物&お手洗い」の時間を取るのが定番でした。
タダで何十人もがお手洗いだけ使わせてくださいというのは図々しいのですが…無料で。お土産屋さんの方にも、トイレの維持管理費や清掃費が発生しているのにねぇ。
そこで、トイレ休憩で利用させていただく際には、店舗内の売れ筋商品やその店ならではのサービスを事前にバス車内でご案内するよう心掛けていました。
20分の滞在が、お手洗いだけじゃなくて、おいしいものやかわいいもの、人気があるものを買えるチャンスを逃さない楽しい時間になると、満足度が上がります。
改めて考えると、お土産屋さんがトイレを提供することで、どのくらい収益の安定化や店舗の発展につながっていたのだろうと興味がわいてきます。
今となっては知るすべがないのですが。
以上、元添乗員の旅とごはんとお金の話でした。
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