飯野海運株式会社(銘柄コード9119)の2023年株主優待内容一挙ご紹介。お金の話は、意外と分かりやすい3つのキャッシュフローについて
業種・株価・配当金
業種
海運業。資源・エネルギー輸送を主力としていて、ケミカル船で石油化学製品などの液体貨物を全世界で輸送しています。
同社ホームページに掲載されていますが、ケミカル船が大海原を航行する動画は、むちゃくちゃかっこいいです。もっと働く船の紹介をすればいいのにと思います。
株価
2023年3月31日の株価 1,004円
参考)前年同日の株価 826円
株価は、2022年3月から20%以上の上昇がありましたが、その後 2022年3月期の決算は、事前会社予想を大きく上回る増益でした。
配当金
2023年3月期 1株当たりの期末配当金 38円
この会社の配当は年2回で、中間配当が27円だったので、年間配当は65円。
3月末の株価で計算すると、配当利回りは6.47%です。
権利確定から商品到着までのスケジュール
今期の優待スケジュールはこちら
- 権利確定 2023/3/31
- 株主優待カタログ到着 7/4
- 申込期限 8/31
申込方法は、専用はがきまたはWebで、日付指定不可です
優待内容
飯野海運の株主優待は、カタログから好きなものを選べます。
500株以上保有の人が対象で、所有株数によって、もらえるポイントが変わります。また、長期保有が優遇されていて、1年経過すると、ポイントが増えます。
継続しての保有期間と、保有株数によって、選べる商品が異なります
- 500株~999株 1年未満 2,000円相当
- 500株~999株 1年以上 3,000円相当
- 1,000株以上 1年未満 4,000円相当
- 1,000株以上 1年以上 8,000円相当
このほか、抽選で落語公演への招待券かステンレスボトルへの応募もできます。カタログ商品と併用できます。
ここから、商品カタログの全商品を写真でご紹介します。
商品は米・肉・スイーツなどの食品6品と、寄付が選べます
2,000円相当商品
3,000円相当商品
4,000円相当商品
8,000円相当商品
昨年は、2000ポイントで牛肉をもらって、とても美味しくいただいたので、今年も牛肉を選択します。
前回もらった牛肉の内容詳細の記事がこちらです。
もらったお肉を食べた感想も記事にしています。
お金の話:キャッシュフロー計算書の読み方
飯野海運のHP上の業績ハイライトは、視覚に優しく分かりやすいです。投資家に向けた心使いが嬉しい。
その中から「連結キャッシュフロー計算書」の3つのキャッシュフロー(CF)について、解説します。
知っておけば、個別の会社に投資をするために、財務情報のチェックをしたいときに役立つと思います。
キャッシュフローとは、お金の流れのこと。会社に入ってくるお金、出ていくお金、色々ありますが、それらを3つのカテゴリに分けます。営業活動・投資活動・財務活動です。
営業・投資・財務のそれぞれのお金の内訳と、個々のCFがプラス又はマイナスの場合の読み取り方は、簡単に言うと、以下の通りです。
営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)
本業による、お金の出入り
プラスだったら、本業が儲かってお金が増えている
マイナスだったら、本業が儲かっていないからお金が減っている
投資活動によるキャッシュフロー(投資CF)
設備投資や資産運用による、お金の出入り
プラスだったら、不動産や株などの財産を売ってお金が増えている
マイナスだったら、設備投資や投資にお金を払ってお金が減っている
財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)
資金調達や借金返済による、お金の出入り
プラスだったら、お金を借りたり出資してもらってお金が増えている
マイナスだったら、借りたお金を返してお金が減っている
3つの活動すべてで、お金が増えればいいという事ではありません。
営業CFで本業を成功させるためには、投資CFで適切に設備投資したり、財務CFでそのお金を調達したりするからです。
では、飯野海運の2022年度の連結キャッシュフロー計算書を見てみます。営業CFがぐんとプラスになっていて、投資CFと財務CFはマイナスです。
有価証券報告書に記載されていますが、営業CFのプラスは、当期純利益が大きかったため。投資CFのマイナスは、船舶と不動産への設備投資で支出したため。そして財務CFのマイナスは、長期借入金の返済が、借り入れより多かったため、です。
このように、3つのCFの、プラスマイナスを押さえておけば、会社の状況を把握するのに役立ちますし、会社のお金の使い方を自分なりに考えてみることもできますよ。
以上、2023年の飯野海運の株主優待カタログのご紹介でした。
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