名古屋から日帰りの列車旅。
水辺の景色をたっぷり楽しめる最高ルートをご紹介します。
小浜線に乗りたい!
小浜線は、福井県の敦賀駅から、京都府の東舞鶴駅までの、JR西日本のローカル路線です。
以前、車でこの辺りを走った時に、美しい景色の中に敷かれた線路が印象に残っていて、いつか乗ってみたいと思っていました。
調べるとこの小浜線、利用者が少ない、赤字路線だそう。コロナ禍の2021年10月のダイヤ見直しで、2割ほど減便したとのこと。
今は、朝の8時台までは1時間に1本、その後は2時間に1本しか走っていません。
始点から終点まで、片道約2時間。青春18きっぷで、乗るだけ旅をするにはもってこいです!
旅程
名古屋発着、全10時間半の旅でした。
電車に乗ること自体を楽しむ旅程です。
※駅名は全てJRの駅
往路
- 名古屋駅を8時半頃出発~
- 大垣9:06着(乗換4分)9:10発~
- 米原9:45着(乗換20分)10:05発~
- 近江塩津10:37着(乗換24分)11:01発~
- 敦賀11:15着(乗換3分)11:18発~
- 東舞鶴着13:16着(停車22分)
乗り換え含めて、4時間45分くらい。
復路
- 東舞鶴発13:38~
- 敦賀15:33着(乗換31分)16:04発
- 長浜16:53着(乗換4分)16:57発
- 米原17:10着(乗換20分)17:30発
- 大垣18:05着(乗換6分)18:11発
- 名古屋着18:50頃
乗り換え含めて、5時間10分くらい。
私は、添乗員時代からのクセなのですが、乗り換え時間の使い方を、ある程度想定しておきます。
短い乗り換えで、乗換時間が5~6分までの場合は、原則乗り換えるだけです。
ホームに自販機があったら、交通系ICカードで、ささっと飲み物を買うくらいはできますが、お手洗いに行くのは非常に難しい。
乗り換え時間が10分以上の場合は、まずお手洗い時間の確保、そして時間に応じて買い物や観光をします。
そのため、事前に、乗換駅の構内設備の確認(ホームの数や、売店・冷暖房完備の待合室の有無など)、時間がある場合にはさらに駅前の情報に目を通しておきます。
特にお手洗いの時間は重要なので、長い乗車の前後には、20分以上の乗り換え時間を確保するようなスケジュールを理想としています。
列車内にお手洗いがある場合もありますが、それは緊急用として捉えています。
鉄道往復で見た絶景
さて、ここからは、上記旅程に沿った鉄道旅の詳細と風景をご紹介します。
この列車旅は、水辺の風景がたくさん!
琵琶湖・余呉湖・敦賀湾・三方五湖・若狭湾。他、たくさんの川を渡ります。
最初に名古屋駅を出発し、大垣経由で米原に向けて東海道線に揺られます。
米原に着く前から、地名が米の原だけあって、田園風景が楽しめました。
往路の米原駅では、20分の乗り換え時間を利用して、人気の駅弁を購入しました。
井筒屋は、米原で100年以上の歴史を誇る老舗のお弁当屋さん。
駅の構内で唯一販売スタンドがあって、とても便利です。
お弁当は、東舞鶴でいただいたのですが、先に中身をお見せします!
風呂敷風なのがかわいいんです。
買ったのは、名物駅弁の「湖北のおはなし」1,400円
湖北地方の名産鴨ロースト・わかさぎ・赤カブなど、盛りだくさん!
一つ一つ味わい深く、小さなこんきゃく一つでも、甘辛く炊きこまれて美味しかったです。
ご飯は、季節によって変わるおこわ。夏の今は枝豆のおこわでした。
おこわの下には桜の葉が敷いてあり、最後におこわを巻いてパクっとすると、いい香り!
サイコロの中身は、口直しの飴でした。懐かしい甘さで、旅情を感じる味。
井筒屋のお弁当は最後まで美味しく、完食しました! このお弁当が、ロングセラーなのも頷けます。
さて、話は往路に戻って、米原から北陸本線で、近江塩津駅まで。
今回のコースでは、車窓に数々の水辺が楽しめますが、米原ー近江塩津間では、琵琶湖と余呉湖があります。
琵琶湖
余呉湖
近江塩津駅では、乗り換え時間が24分あったので、一度駅の外へ出ました。
とは行っても、無人改札なので、きっぷは見せず、ふらりと出るだけ。
駅舎は雰囲気あるものの、駅周辺には民家以外は何もありませんでした。
駅舎には、観光案内所やレンタサイクルらしき雰囲気を持つエリアがあるものの、シャッターが閉まっていて全容分かりません。
自販機のある待合室は、冷房が付いていないので蒸し暑い。
ホームから改札に向かうには、階段を下りて、古い通路を通るのですが、ここが暗くてひんやりしていました。でもここ、雰囲気がアリアリで、夜に1人とかは絶対無理。
逆にホームは高架になっていて、明るく開放的でした。
近江塩津から敦賀までは、二駅だけ、 長いトンネルをぬけて、日本海側に抜けます。
敦賀から、目的の小浜線に乗ります。
車両は新しめで、2両編成でした。
ローカル線ならではですが、2両あるのに、1両目しかドアが開かない駅が多いのと、ドアの開け閉めは手動でした。
学生も多く思ったより乗車率が高い!座るところは無かったので、進行方向右側のドア前に立って。
小浜線では、列車の中から敦賀湾・三方五湖・若狭湾の景色が見えます。
敦賀を出発してすぐ、敦賀の町と敦賀湾の遠景が。
三方駅までは、田畑の向こうに湖が見えたり隠れたり。
三方五湖
そして、若狭湾。晴れているので、エメラルドグリーンの海が本当にきれいです。
いつの間にか学生たちが降車して、車内の人も少なくなっていることに気づいたら、この列車の終点、東舞鶴へ到着しました。
乗ってきた列車は、車庫に入るでもなくホームに停まったまま休憩し、そのまま折り返し敦賀まで走るようです。
2時間に一本の電車です。東舞鶴で手ごろな観光地などないので、一度下りたものの、またその電車に乗って敦賀へ戻ります。
復路は、車内ガラガラ。自由に座れたので、山側(進行方向右)に座りました。
狸か何かの獣がいたり、畑の野菜が実っていたりします。
住んでると不便なこともあるかもしれませんが、こんな所でのんびり暮らせたら、心穏やかになりそう。
海はきれいだし。ビーチでは海水浴客が遊んでいました。
敦賀駅に到着。
乗換が31分あったので、新幹線開通間近の駅舎を探検します。
北陸新幹線が、金沢から敦賀に延びるのが2024年春。そのおかげで、駅前が数年前に来た時から随分変化していました。
まだ人通りは全然ないけど、スタバとかおしゃれなお菓子屋さんとか。
今の感じだと、敦賀にたくさん人がいる様子が想像できない(笑)
新幹線開通を機に、小浜線の乗車率も上がるといいのですが。
そのために、沿線の駅舎の整備と、立ち寄りスポットの発掘・周知を頑張ってほしいです!降りてみたい駅が少なかったのと、一度下りたら2時間待たないといけないので、旅人には、大小たくさんの情報が必要ですから。
ずっと心にあった小浜線を全線制覇して、満足の旅となりました。
青春18きっぷ最高!
お金の話:家計調査で分かる、全国の教養娯楽費の平均金額は?
今回の、名古屋~東舞鶴のルートの普通運賃は、片道3,740円、往復だと7,480円です。
それを、青春18きっぷ1回分、2,410円で乗ったので、
5,070円も得しちゃいました!
さて、総務省の家計調査によると、
2023年1-3月四半期の、一か月あたり教養娯楽費は、
総世帯平均で 23,570円でした。
お正月と春休みがあるので、どこかに偏った出費になっている可能性もありますが、これを多いと思いますか?少ないと思いますか?
家計調査との比較に限らず、私の場合、旅とごはんにかかる費用が膨らみがちです。みなさんはいかがでしょうか。
以上、JR小浜線の旅をご紹介しました。
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