3日ほど静岡に滞在する機会があり、日本百名城のひとつ駿府城などを訪れました。静岡駅エリア観光で楽しんだ場所をご紹介します!
※記載内容は2024年7月のものです。
観光場所
JR静岡駅から 徒歩で10~15分の地点からスタート。
半径350mの範囲内にある今回の訪問先は、5か所です。
①城代橋
②駿府城公園 東御門橋と東御門
③駿府城公園 巽櫓(有料)
④静岡市歴史博物館(有料)※無料エリア有
⑤炭焼きレストランさわやか(食事)
城代橋
静岡駅から駿府城に向かって、外堀だか中堀だかの小さなお堀を渡る橋が、城代橋です。
この橋の、駿府城公園に向かって右側に、「徳川家康の金陀美具足」の大きなプラモデルが設置されています。
徳川家康公出陣キット
兜、袖、銅、脛当(すねあて)など、甲冑のパーツがプラモニュメントになっています。よく見ると、縫い目などの細かな部分まで造りこまれている力作!
2023年4月に、静岡市によって設置されたものだそうです。
駿府城公園の東御門橋・東御門
駿府城は、徳川家康がこの地域の大名だった時に居城として造って、将軍の座を退いてから後、亡くなるまで暮らしたお城です。
明治維新後は、陸軍省の施設として使われ、戦後は静岡市が所有することになったそうです。
戦後の公園には城らしい建物は無く、広い市営公園だったのですが、昭和後期~平成に櫓や門の復元工事が行われて、今のような城っぽい外観になってきているようです。
公園内では、今も発掘調査が進められています。
主に重臣たちの出入り口として利用されていたという「東御門橋」を渡って、
平成8(1996)年に復元された「東御門」から公園に入ります。
東御門は桝形になっていて、その一部である「巽櫓」を見学できます。
巽櫓(たつみやぐら)
平成元年(1989)年に、市制100周年記念事業として復元された巽櫓。
駿府城公園の中の有料見学施設は、この巽櫓の他に、紅葉山庭園ともうひとつの櫓と、合計3か所あります。
料金は、3施設共通券で360円だったのですが、この日は猛暑日で、屋外での観光はとてもしんどい。
そこで、メインの見どころは巽櫓だと伺って、この一つに絞って見学しました。
巽櫓 大人 200円
東御門の2階部分が入り口になっています。
施設はL字型で、入り口と出口が別の場所なので、履物は、袋に入れて持ち歩く必要がありました。
後ろには、そびえ立つ静岡県庁。新旧建物のコントラストがいいのか、景観配慮が欠けてるのか…
巽櫓に入ったところ
最初に、昔の駿府城とその周辺の町並みが、大きなジオラマで見ることができます。
先に言いますと、これで200円は安すぎ!暑くても寒くても入るべき施設だと思います。
展示物は図や写真が多用されて見やすく、かなり詳しい調査の元に、とても丁寧に、工夫して資料が作成されているようでした。
この巽櫓の中の展示で、駿府と城の戦国時代から今に至るまでの歴史を知ることができます。
戦国大名の今川氏の本拠地として、家康の幼少期を過ごした駿府の様子、豊臣政権時代は、ここが東の要であったこと。
徳川家康が老後の住まいとした時期には町が賑わったこと、明治になって廃城となったと、陸軍の連隊が設置されたこと、そして戦後は都市公園として市民の憩いの場となったこと。
展示室ごとに、時代が移り変わっていくので、変容がよく分かりました。
ただ、櫓の中には冷房はありません。扇風機や冷風機は、あちこちに置かれていて、その数は100くらいあるのかも!?というくらい多かったです。
暑かったら、風の前に立って自分のペースで展示物を読んでいく事ができました。
櫓からは、門の出入りを見下ろすことができます。
平日だったので、人がとても少なかったです。
巽櫓とは直接関係ないものの、今川義元の人質として駿府で生活していた頃の、家康の勉強部屋が復元されていました。
復元された「竹千代手習いの間」
人質の間、家康は臨済寺の住職から学問を学んだそうです。そのお寺に現存する「手習いの間」を、原寸で復元したもの。わずか四畳半ですが、宮大工さんや伝統工芸技師さらの力を集結して復元したものだと説明がありました。
天井の龍の絵は、デジタル技術で再現したものだそうです。
静岡市歴史博物館
駿府城公園のすぐそばにある博物館です。
あまりに暑いので、まずは1Fのカフェで休憩しました。巽櫓の見えるロケーションです。
人気が高いというコーヒー餡のどら焼き、団子に羊羹と、3種類の和菓子と飲み物のセット
どれも美味しかったけど、甘さ強めのものばかり。塩昆布とか欲しくなる感じでした(笑)
カフェでのんびり涼んでいると、巽櫓から目線を下げたところに、ご当地マンホール発見しました!
さて、静岡市歴史博物館の見学です。
1階部分は、無料で見学できました。
博物館内で露出展示してある、「戦国時代末期の道と石垣の遺構」
2階と3階は有料です
大人 600円
展示室内はカメラ撮影不可ですが、3階の展示室外、展望ラウンジからは、きれいな駿府城公園が望めます!
晴れた日には富士山が見えるそうですが、夏の暑さに湿った空気がジャマして、うっすら影すら見えませんでした。
有料の2階部分は、徳川家康の人となりが分かるような資料の展示。甲冑や絵図などが多かったです。
3階部分は、駿府城下町がいかに反映していたかが分かる資料の展示。
武士や町人の暮らしぶりや、それぞれの身分制度について解説があったり、家康との由緒を主張して町の誇りを保ったことなどが説明されています。
印象に残ったのは、家康が駿府城で、アジア諸国をはじめオランダ、スペイン、イギリスなどとも交易を行うなど外交も行っていたという事実です。
家康が大御所となってこの地にいたから、その頃の国際貿易の中心地が駿府だったようですが、それを知りませんでした。
また、江戸初期は、海外に日本人がほとんど出て行っていないという印象を持っていたので、その当時貿易相手国であるタイのアユタヤに、山田長政という人を筆頭に数百人の日本人が住んでいたという点に、とても驚きました。
歴史好きじゃなくても、当時の生活に想いを馳せて、興味を持ってみることができるのではないでしょうか。
さわやかのハンバーグ
「静岡に行くなら食べてみて」と知人から勧められたレストランに行きました。静岡県内だけにある、おいしいハンバーグが食べられるという評判のレストランだそうです。
「さわやか」の新静岡セノバ店が、駿府城のすぐ近く、新静岡駅や新静岡バスターミナルの入るセノバという商業ビルの中にありました。
セノバの5階テラスから、日が落ちて暗いので見えにくいですが、駿府城の巽櫓がはっきり視認できる近さ。
平日の夕方5時少し過ぎた頃に様子を見に行ったら、70分待ちの表示!すごい人気ですね。
番号券を発行して待ち、お店に入ったのは18時半でした。
セノバの中には本屋もあるし、お店もたくさん入っているので、買い物をしていると待ち時間は苦になりませんでしたが、お腹が空いている状態で待つとしんどいかも。早めに行って 番号券の発見だけはしておいて正解でした。
注文したのは、おそらく看板メニューの「げんこつ倶楽部」です。
250gのげんこつハンバーグに、ドリンク、季節の野菜スープ、ライス(又はパン)が付くセットでした。
税込みで、1,375円
選べるドリンクは冷たい玄米緑茶、ソースはオニオンソースを半分にかけてもらいました。
大きな丸いハンバーグを、係の方がテーブルの上で真っ二つに切り、断面を鉄板にギューッと押し付けて、中を焼きあげてくれます。
それでも、中の方はかなりレアです。鉄板は熱々なので、好みの焼き加減まで自分で火を通していただくというスタイルでした。
ちなみに、焼きが足りない場合は、厨房で焼いてくれるそうです。
ハンバーグは、新鮮な牛肉の焼きたてをいただくので、文句なしのおいしさ。塩コショウだけで食べると、旨みがより味わえました。
ボリュームもあってこの値段はコスパ良しですね。
お金の話:この観光で使ったお金
<観光>
- 駿府城公園の巽櫓 200円
- 静岡市歴史博物館 600円
<飲食>
- 静岡市歴史博物館カフェ 1,100円
- 炭焼きレストランさわやかで夕食 1,375円
飲食も、ご当地グルメの体験ということで、観光みたいなものではありますが、何を注文するかによって値段は異なるので、あくまでもご参考ということで記載しています。
以上、駿府城とその周辺の観光記でした。
別日に行った登呂遺跡と、駿河湾地魚海鮮丼についてはこちら↓
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