静岡で3日間の滞在中に訪れた、おいしいランチと社会の教科書でおなじみの登呂遺跡。見どころと費用を、ご紹介します。
※記載内容は2024年7月のものです。
ランチ「のへそ 静岡本店」
まずは腹ごしらえに、地元でも人気があるという静岡駅近くのお店へ。
のへそ 静岡本店
JR静岡駅から、名古屋方面に進んだ高架下にあるお店で、駅から歩いて数分です。
駿河湾地魚海鮮丼 1,350円(税込み1,485円)
まぐろとしらすとその日厳選の4種の地魚、合計6種類の海鮮が載った丼と味噌汁、小鉢3種盛りが付いているセットです。
他にも、まぐろ尽くし丼とか、日替わりのランチ定食とか、どれも美味しそうで迷いました…!
平日だったので、さくっとランチに来た、という会社員のようなお客さんが、たくさん出入りしていました。
そういった地元の常連さん(?)には、日替わりの定食がたくさん出ていて、何度も通う場合はそっちの方が人気のようでした。次のチャンスがあれば、日替わり食べよう!
さて、駿河湾地魚海鮮丼ですが、これはとても豪華でした。
4種類の地魚とまぐろ、しらす。お刺身は全て3切れずつ乗っていて、ボリューム満点!
そしてお刺身が、新鮮で美味しい!
太刀魚はすこし炙ってあって身が締まっているし、生かつおはむっちりした食感です。あと2種類魚の名前が分かりませんが、鯛っぽいのと、はまちっぽいの、種類豊富で飽きずおいしかったです。
失敗したのは、ご飯。注文時に、酢飯か白米か選べたので、酢飯にしてしまったのです。そしたら、お刺身の下の酢飯は、作り置きで固くて冷たくて、塊になってて不味い。白米が正解でしたね。
それでも、おいしい地元食材のお昼ご飯に、満足でした。
登呂遺跡
JR静岡駅の南口側から、バスに乗ってたったの10分で登呂遺跡に到着です。
こんな町中にあるとは知りませんでした!
登呂遺跡は公園として開放されていて、入場無料です。
縦に細長い形の公園で、北部に住居エリア、南部に水田域とが再現されています。
まず、北部の住居エリアを見学しました。
住居は、竪穴住居みたいな構造で、住居の周りには排水用の溝が掘られています。
中に入ってみることもできました。入り口は小さいですが、中は大人が充分立って歩ける大きな空間です。
真ん中で火を焚いていたんですね。簡単に火事になりそうで心配です。
南側の水田
「弥生時代と言えば水田稲作」というイメージが定着する契機となったのが、この登呂遺跡の発見。日本の古代史認識の転換となった発見だったのですね。登呂遺跡の事は、社会の教科書に載っていました!
水田と住居エリアの間に見える倉庫は、高床になっています。
稲を長期間保管するために、湿気除けで高くなっていると、これも社会で習いました。地面からの柱と床面の間に、ネズミ返しが設置されていることとか。
この日は猛暑日でしたが、屋外体験として、火起こし体験を無料で見学できるイベントをやってらっしゃいました。小学生くらいの子供たちが集まっていました。暑い中ご苦労様です・・・!
登呂博物館
公園の南側にあるのが、静岡市立登呂博物館です
1階と屋上は無料で見学ができます。
1階は、弥生体験展示室といって、道具や住居が再現されていました。
ちょっと当時の生活スタイルの真似事ができる感じの設備です。
壁には一面、富士山が見える中田植えをしている様子が描かれていました。
3階の屋上からは、絵のように富士山をバックに遺跡が見渡せるはず!
ですが、気温が高いせいで空気が濁り、肉眼で遠くにうっすら富士山の稜線が見えるかも?というレベルでしか見えませんでした。
高い建物が少なく、かなり広く見渡せるので、冬はきれいでしょうね!
集落の手前に広い水田が広がる、弥生時代の稲作農耕集落がそのまま再現されているようすが、屋上から見下ろせました。
2階の展示室は有料で、大人300円でした。
出土品が数百点展示してある他、登呂遺跡の概要が分かり易く説明してありました。
展示室は、値段相当というか、簡素な印象を受けました。
登呂遺跡は、第2次世界大戦中の昭和18年に、ここに軍需工場を建設しようとした際に発見されたそうです。大量の土器や木製品が出土したからこれは⁉と大騒ぎになったとか。当時の新聞記事の展示もありました。
ただ、当時は戦争中だったので発見にとどまり、戦後、本格的な発掘調査が行われた結果、住居跡や倉庫跡などの居住域と水田域が一体となって確認されたとのことでした。
弥生時代の水田跡が確認されたのは日本で初めてのことだったということなので、今は当たり前として習っている日本の歴史も、せいぜい80年くらい前に事実認定されたということなのですね。
大きくはない博物館ですが、とても興味深く見学できました。
お金の話:最低賃金の引上げ
登呂遺跡を見学して発掘調査についての展示を見ていると、学生時代のアルバイトを思い出しました。興味本位で履修した考古学の授業の課題で、夏休みの間だけ発掘調査のアルバイトをしたことがあるんです。
日本では、埋蔵文化財の存在が知られている土地に土木工事などの開発工事をする場合、事前に発掘調査をすることが法律で決まっています。その指定地は、全国で約46万カ所あって、文化庁のHPによると、毎年9,000件程度の発掘調査が行われているそうです。
学生時代に、発掘調査に通える市町村に問い合わせをして、発掘調査の有無を確認し、実際に発掘調査に参加して、レポートを提出する、という課題がありました。調査は何かしらやってる、というのが当時の教授の言葉でしたが、確かに一発でヒットしました。
その発掘調査に参加させてもらった期間は一か月に満たないものでしたが、山城跡の石垣や溝、器などが見つかった現場で、汗と土にまみれたいい経験をさせてもらったものです。
ボランティアのつもりが、しっかりバイト代がもらえました。
その時のバイト代が最低賃金だったかどうか記憶がないのですが、別のバイトでは「最低賃金が時給」というところがありました。
2024年度の最低賃金の全国平均が、50円引き上げて1,054円を目安とすることが、厚生労働省の審議会で取りまとめられましたね。
50円というと、約5%です。決して小さくはありませんが…、では実際に、一か月でどのくらい差が出るのか試算してみました。
- 1日5時間、週4日働くケース
50円×1日5時間×週に4日×4週間=4,000円
- 1日8時間、週5日働くケース
50円×1日8時間×週に5日×4週間=8,000円
いかがでしょうか、現在の物価高に応じて今後も逓増させて、今は倍以上だという米国や英国の最低賃金との差を縮めたいですよね。
なお、最低賃金は毎年10月から都道府県別に改定されます。厚生労働省の全国一覧公表を待ちたいと思います。
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以上、静岡駅ランチ&登呂遺跡観光記でした。
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