星空の愛知県豊根村で、おもてなし力抜群の若女将と驚きの食事の宿に出会う旅

2022年10月、全国旅行支援を使ってプチ旅行。星空がきれいだという愛知県豊根村へ、名古屋からドライブ。茶臼山高原と美食の宿で、一泊二日・24時間の旅をしました。

<ドライブ途中の立ち寄り場所たち>

名古屋から、グリーンロードを走り、香嵐渓をすり抜けていく道を往復しました。

行き帰りとの途中、いくつか立ち寄った場所があります。どこも、ちょこっと簡単に立ち寄れて、とても景色の良い場所だったので。ご紹介します!

■小田木町展望スポット

名古屋から1時間ほど走ったあたりの道の脇にある展望スポットで小休憩。

車を停めるスペースと、そこから何が見えているのかを記した写真パネルがあるだけの場所です。

四季折々の自然の移り変わりと山間の人の暮らしとを材料に、小説の舞台になりそうな、素敵な景観でした。

■大井平公園 

駐車場の目の前に、「風のつり橋」という全長86mの橋がある公園です。

場所は、小田木町展望スポットから、車で20分近く走った辺り。

風のつり橋を渡って、名倉川沿いを少し歩くと、落差は小さいながらもマイナスイオンたっぷりの滝があります。1月・2月頃には氷瀑が見られるようです。

■武節城址

道の駅「どんぐりの里いなぶ」に車を停めて、山道を歩いてほんの5分、稲武地区が見渡せる武節城址。山間の町が美しく見えました。

ここは、城跡部分がちょっとした広場になっているだけですが、信州と美濃の国境になるので、昔は結構重要なお城だったようです。

城跡にある立て看板には、長篠の合戦で負けた武田勝頼が、敗走して自分の支配地に逃げ帰る途中ここで一泊したことや、徳川家康の長男が、初陣でこの武節上を攻めたことが書かれていました。知ると面白い。

道の駅の隣に、アトリというプリン屋さんがありました。テーブルが二つあるので、イートイン可能。城跡へのプチハイキングの後に伺いました。栗の渋皮煮を使ったプリン、おいしかった!

■茶臼山高原 萩太郎山スカイガーデン

武節城址から、30分で到着します。

観光リフトにのって、山頂1,358mの萩太郎山展望台へ。サンパチェンスという花が、たくさんたくさん植えられていて、リフトは花畑の上の空中散歩になります!

展望台からは、360度の絶景でした。アルプスの山並みから、名古屋駅ビル群まで。濃尾平野は広いですねぇ!

スカイガーデンに飲食店はありませんでしたが、絶景を楽しめるソファーやテーブル&イスがあって、きれいな空気の中をゆっくり過ごせました。

<豊根村の御宿 清水館>

茶臼山高原から、10分から15分ほど下ったところにある、小さなお宿「清水館」

ここに泊まったのは、正直「他にないから」という理由でした。星空を見ることが主目的だったため、お宿はこだわりナシ。

お宿の客層は、平日は、茶臼岳周辺の山で働く方々がメインとのこと。なるほど、ちょっと合宿所っぽい雰囲気も。

飲み物は、各種スティックと湯沸かしポットがフロント脇に置いてるので、自由にどうぞというスタイル。

和室の部屋には、こたつとお布団(布団式はセルフ)。お風呂は、大きめの家のお風呂、という感じで、誰かと一緒になると気まずい大きさ。男女各1あって、幸い誰ともバッティングしませんでしたが。

このように、泊まれればいいよね、というつもりでお世話になったお宿だったので、想定内のサービス内容。ところが夜、衝撃が走りました。

食事が、思いがけず、というか、むちゃくちゃ美味しかったんです!

まず、お刺身が、新鮮!川魚だというのに臭みが一切無く、身が締まっていて食感もいいんです。お料理を運んでくれる若女将が、食材について説明してくれるのを聞いて納得。宿には生け簀があって、揚げてすぐ捌いた、さっきまで生きていたお魚だそうです。

万願寺唐辛子とナスの揚げびたし、何気ない一品ですが、素材の味濃く絶品!お宿では、畑で育てている野菜も多く、万願寺唐辛子もその一つだそうです。京野菜の栽培がここで…。

メイン料理は、鶏の焼肉。通常はジンギスカンだそうなのですが、羊肉は苦手。それを予約の時に伝えておいたところ、鶏肉に変更していただけました。しかもこの鶏肉に、名古屋コーチンを用意して下さっていました。焼くとサクッと噛み切れて旨みが多く、初めて名古屋コーチンをこうして味わって食べました。秘伝のタレがまた最高に美味しかったです。

焼き野菜のラインナップも素晴らしかったですが、その中でも特にシイタケが、薫り高く旨みたっぷりの肉厚で、ものすごくおいしい! それもそのはず、ここで栽培している原木シイタケだそうです。

若女将曰く、嫁いできてここの原木シイタケを食べるようになって、スーパーの菌床シイタケは食べられなくなったとか。シイタケ栽培まで…!

他にも茶碗蒸し、いちじくのコンポート、胡麻和えなど、全て丁寧に手作りされた品々。

全て美味しく、どんどん箸を進めていると、このパックリ大きく口を開けたアユの塩焼きの、焼きたてが出てきました。身がふっくらして、これも最高でした。

最後は、ご飯代わりに大きな五平餅でした。とても食べきれず、部屋に持って帰らせてもらって後からいただきましたが、クルミだれが香ばしく、お腹いっぱいだったはずなのに、ペロリといけました。

若女将の対応がまた素晴らしく、こちらが色々と尋ねることに対して、こだわりポイントを惜しみなく、それでいて押しつけがましくなく、答えてくれました。さっぱりとした、笑顔もとても感じの良い方でした。

こんな良いお食事がいただけるとは、本当に、嬉しいサプライズでした。

夜は、この旅のお目当てである星空観察に出かけましたが、月明かりがあったのと、雲が出てきてしまって、天の川と流れ星は数個見れたものの、星が降るような気分は味わうことができませんでした。残念。

朝食も、素朴ながら味わいのあるお食事でした。つくだ煮や漬物など、おそらく手作りされているんだろうなと思わせる季節の食材が満載のお膳。満足です。

宿泊代金はこの日一人10,450円。そこから、全国旅行支援で4割割引されたので、とびきりお得に感じました。

星空リベンジする機会があったら、きっとまた食事に来ます。お風呂だけ何とかなると、すぐにでも再訪したいです!

以上、豊根村にある清水館の宿泊記でした。

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