名古屋市瑞穂区の国登録有形文化財「東山壮」に行ってきました

東山荘(とうざんそう)、「百年名家」というBSの番組で取り上げられていたのを、たまたま見て知った場所です。建築の専門家が、俳優の八嶋智人さんと牧瀬里穂さんに、築100年超の東山荘のすばらしさを紹介する番組でした。

詳細は忘れましたが、豪華で価値のある建築物であることが心に残っていて、そういえばと、ふと思い立ってお邪魔することに。

名古屋市内にあるということで、場所を調べるとこのあたり。

到着すると、正面がこちら、すてきな茅葺の表門です。

東山荘は、大正初期に別荘として10年以上の歳月をかけて建築されて、綿布問屋だった持ち主が亡くなった後、名古屋市に寄贈されたそうです。

敷地は約3,600坪だそうで、こんな広い別荘を10年もかけて建てるなんて、繊維の問屋さんの勢力はすごかったんですね。そして、市民の公共事業のためにと提供するなんて、太っ腹。

建物全体が、国の登録有形文化財に登録されているとのこと。

建物内の見学は、決められた日だけで、何も調べずに行ったこの日は庭園のみが見学可能でした。

月に一度程度お茶会が開催されていて(一服500円)、その日は、文化財の建物の室内でお抹茶をいただき、室内も自由に見せていただけるそうです。

東山荘 庭園無料開放

開館時間 9時~16時半

原則月曜が休館

そこで、無料開放されている庭園を見学させていただきました。。

庭から建物の周囲をぐるりと歩けるようになっています。建物が大きすぎて、写真に納まってくれません。

2階建ての部分を庭から見上げたところ。古くからある旅館みたい。

ちょうど紅葉の季節で、室内をのぞき込むとガラス戸に赤いもみじが写って、風情がありました。あっちもこっちも庭という贅沢。

建築されたのは大正時代。純粋な日本建築だけではなく、洋風の建築様式が見える場所もありました。

広大なお庭は、自然の地形と樹木を利用しているそうで、道理で人工的ではなく、自然な山林のよう。

木の種類や植え方が整然としていなくて、家の庭ではなくリアルな自然林の雰囲気。勾配の急な、ちょっとした山道もあったりして。そして、本当に広いです。

山林から建物を目指して帰っていくと、遠くに母屋が見えてくる。これが個人の別荘だったのかと、感嘆のため息が出ました。

二階のお座敷からお庭を見下ろすと、緑豊かでさぞいい眺めでしょう!

東山荘は名古屋市の施設なので、個人でお部屋を借りることもできるそうです。一部屋半日900円からと、格安。会議や各種教室の他、結婚式の前撮りとか、庭園を眺めながら食事会もできるとのこと。贅沢に室内からの眺めを独り占めなんてことも、できちゃうのかと、妄想が膨らみます。

テレビ番組で具体的に取り上げていた見どころは、きれいに忘れてしまっているので、再訪前には番組をもう一度見ておこうと思いつつ、東山荘を後にしました。

公共交通機関でのアクセスは、地下鉄の瑞穂区役所前駅から歩きです。10分以上かかります。バス停「田辺通2丁目」も、すぐそばではないけれど、歩いて5分くらいのところにありました。

交通費だけで、半日トリップできました。名古屋市内のこんな素敵なところを知って、嬉しい!

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