名古屋のリニア鉄道館はおもしろい。鉄道ファンでなくても楽しめる理由とは?おすすめポイントとアクセス方法

名古屋市港区にあるリニア・鉄道館に初めて行ってみました。

在来線からリニアまでの実物の車両展示とシミュレーター、高速鉄道技術の進歩が日本の社会にどう影響してきたのかを学べる展示が満載。ジオラマ最高。

鉄道ファンでは無いので、楽しめるのかと疑念もありましたが、結果、すごく楽しめる場所でした!

リニア鉄道館へのアクセスと入館

名古屋駅からは、電車で一本。 あおなみ線 名古屋駅~金城ふ頭駅 24分

金城ふ頭駅から徒歩2分、すぐです。

名港中央大橋をバックに、リニア・鉄道館が建っています。

東海市側の工業地帯が見えました。見慣れないので、不思議な雰囲気に見入ってしまいます。手前の工事現場に、大きな建物ができると見えなくなる景色なのかもしれません。

入館料 大人 1,000円

訪れたのは、平日の午後。とても空いています。

車両展示

中には、実物の車両がたくさん!

最初の部屋に、時代ごとの高速鉄道3台が並んでいます。

蒸気機関車・新幹線・超電導リニア

蒸気機関車が129kmも出したとは!

かわいいレトロなバスも展示されていました。

愛知県の、岡崎から多治見まで走っていた岡多線(路線バス)で使われた国産車。

1930年代当時に使用されていた7台のうちの、現存する唯一の1台ですって。

奥の、広い展示室には、新旧たくさんの電車!

ここに展示されている車両、ほとんど実際に中に入れるんです。外から見るだけかと思っていたので、体感できるのは嬉しい。

座席に座ることはできませんが、十分です。空間の大きさとか内装とか、楽しめます。木枠の窓とかノスタルジック。

古い電車の車内に立っていると、その時代の雰囲気とか人が通勤したりする暮らしが想像されて、知らないのに懐かしさを感じます。

他にも、貨物用の車両などもあって、中を覗ける。知っているようで知らない世界です。

解説パネルを読んでも、電車の種類や形式などが意味するものが全然分からないけど、詳しい人が読んだら技術的な特徴とか分かって興味そそられるんでしょうね。

鉄道ジオラマ

個人的に一番離れがたかった場所が、ジオラマの部屋です。

東京から大阪までの東海道新幹線沿線の風景の中、鉄道模型が走り回る展示室なのですが、スケールがすごい。

名古屋駅だけでも、立派!

細かいディテールやレイアウトに注目してると、見ごたえがありすぎて、時が経つのを忘れます。

名古屋城の奥に白川郷があって、新幹線も在来線の特急も走るとか

関西エリアでは、京都や奈良の名所がうまく配置されてたりとか

時間の経過とともに、日の光が変わって、ホンモノの一日を眺めているかのような臨場感を味わうことができます。

夕方の名古屋駅と、手前は長島スパーランド?

日が暮れると、東京エリアが映えること。東京駅も国会議事堂も、スカイツリーもライトアップ。

ビルの合間を電車が走り抜けるところなんか、リアルな風景表現がすごかったです

人々の様子も繊細です。夜間作業の様子を見つけた時は、わ!と声が出ました(笑)

鉄道の24時間がジオラマで再現されているんですね。これが、30分に一回始まります。発見が多すぎて、何回見ても楽しめました。

シミュレータ

利用料を払うと、シミュレータで運転操作できます。

館内は人が少ないのですが、ここだけは外国人と子供で賑わっていました。そこに参戦する勇気が無く、見学のみさせていただきました。

在来線(運転) 100円

運転の難易度だけじゃなくて、天気も選べて、様々に違う運転体験ができるようです。

新幹線シミュレータ 500円

新幹線の方は、画面が大きくて、走行シーン見てるだけで酔うほどの臨場感でした。

リニアの展示室にあるのは、「超電導リニアシアター」。これは無料。

実物大の客室がミニシアターになっていて、時速500㎞の世界を疑似体験できます。上映は約5分、前方と窓のモニターで、高速で走っている感じを出すというものでした。

休憩用に置かれたイスが古い電車の座席だったり、屋外展示の新幹線車両の中で飲食可だったり、駅弁を売る売店があったり、他にも見どころはたくさん。

これは、一度来てみて正解の場所でした。

お金の話(来館者を増やすために)

広い敷地に、たくさんの車両の展示。入館料1,000円は妥当な価格設定だと思うし、とても楽しいです。

それなのに、閑散としているのはもったいないような気がします。土日は人が多いのだとは思いますが。維持費や人件費を考えると、もっと集客に力を入れてもいいのではないかと、心配になりました。

そこで、入館料を稼ぐ(=集客を増やす)ことを勝手に妄想してみます。

個人的な感想としては、入館料がもう少し安かったら、もっと多くの人が来るのかなと思います。

入館料1000円とするなら、例えば、平日限定でシミュレーション券とか、新幹線車内のコーヒー1杯とか、選べるプレゼントを付けるのはどうでしょう。

又は、名古屋駅からの往復切符とセットにして1,300円くらいで駅の券売機で売る。

館内見学の充実としては、45分程度のガイドツアーを2種類くらい作る。

  • 車両の種類や形式、歴史的背景、技術的な特徴などを説明して歩くツアー(電車についての知識を深めるコース)
  • 鉄道が経済・文化・生活にどう関わってきたかを説明して歩くコース(鉄道の歴史や社会に与えた影響を学ぶコース)
  • 車両の制作・整備や鉄道運行に関わっる仕事を説明して歩くツアー(働く人と関連業務を知るコース)

その他、リピーターを獲得するために、時期限定の特別展示会を開くのも楽しそう。JRが力を入れたら、鉄道に関する資料やコレクション、展示物は山ほど集まるんじゃないでしょうか。

鉄道写真コンテストとか、線路ひいてミニチュア列車の運行とか。

以上、名古屋市のリニア鉄道館の訪問記でした。

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