名古屋から日帰り旅行、紅葉の美しい、滋賀県の湖東三山へ行ってきました。スケジュールと費用、現地の様子などをまとめました。
はじめに
湖東三山(ことうさんざん)は、琵琶湖の東側、近江の湖東路にある名刹三か寺で、日本の紅葉名所百選に選ばれている場所です。。
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とてもステキな観光地ですが、歩きに自身がある人だけにおススメします。「三山」というくらいです、山の中のお寺なので、上り坂と階段ばかりなんです。
私は昔旅行の添乗員をしていて、メインは海外でした。その海外添乗の合間、国内旅行の繁忙期には国内添乗もしていました。特に紅葉の季節は非常にツアーが多く、この湖東三山も紅葉ツアーで来ていた場所の一つです。その時に、素敵な場所なので。仕事ではなくプライベートでぜひ来たいと思っていた場所です。
しかし、湖東三山は、交通の便が悪く、公共交通機関での観光が難しい所。なかなか機会がありませんでした。
前置き長くてすみません、それで、今年こそ!と思い立ち、シャトルバスを使って行って来ましたという話です。
紅葉の名所なので、紅葉の時期だけシャトルバスが運行されます。
2022年の運行は、11/19(土)~11/23(祝)の5日間。
<スケジュール>
- 09:35 JR彦根駅発
- シャトルバス(彦根駅~西明寺) 乗車32分
- 10:07-10:52 西明寺 45分
- シャトルバス(西明寺~金剛輪寺) 乗車15分
- 11:07-12:07 金剛輪寺 60分
- シャトルバス(金剛輪寺~百済寺) 乗車23分
- 12:30-13:30百済寺 60分
- シャトルバス(百済寺~彦根駅) 乗車70分
- 14:40 JR彦根駅着
※スケジュールは、シャトルバスの発着時間に合わせて組みました
<費用>
- もみじきっぷ 1,800円
- 入山料 550円×3寺=1,650円
合計3,450円 + 飲食費 + JR彦根までの往復交通費
※名古屋から彦根へは、JRを乗り継いで1時間半、片道1,520円です。
<JR彦根駅>
JR彦根駅は、米原から1駅。 西口駅前には、関ヶ原の合戦で功績をあげて、その後彦根市発展の礎を築いたという、井伊直政の像があります。
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西口のバス乗り場にて、湖東三山をめぐるシャトルバスが発着します。
<もみじきっぷ>
もみじきっぷは、紅葉の期間だけ運行される紅葉シャトルバスの、一日乗り放題のパスです。湖東三山の各お寺の他、道の駅やホテルなどの臨時バス停を巡ります。もみじきっぷを買うと、そのバスに好きな時間に好きなバス停で乗り降りし放題です。
バス乗車の他、湖東三山の入山料が50円引きになる特典が付いています。
もみじきっぷ 1,800円
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当日でも購入できますが、JR彦根駅出発の最初だけ、予約者優先となります。値段は変わらないので、一本予約電話入れておくとスムースです。
往路4本、復路4本のバス時刻表でしたが、かなりの観光客数なので、1台では積みきれず、2台目が手配されて2台ずつで運行していました。
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<西明寺>
最初に訪れたのは、西明寺。三か寺の中で、本堂までの道のりが一番楽なお寺です。
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受付から本堂まで一直線、380mの道はなだらかで、5分程度で到着しました。階段もありますが、この後の二か寺と比べると、多くありません。
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参道の両側は、もみじの川が流れているよう。苔の美しさも、西明寺ならではの見どころです。
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階段の上は、重要文化財の二天門。これをくぐると、本堂です。
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国宝の三重塔。鎌倉時代に、釘を使わず建てられたそうです。以前、添乗で塔内の壁画が特別公開されている時に来ましたが、見ごたえありました。鎌倉時代の壁画としては国内唯一のものであるとか。
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鐘楼は、誰でも鐘をつけるので、頻繁にゴォーン、ゴォーンといい音が山に響いていました。
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<金剛輪寺>
金剛輪寺は、湖東三山の真ん中のお寺。参拝でいくと、このお寺の階段が、一番キツイです。登りは長いし、階段も多いし。
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開山が741年、聖武天皇の時代というので、とても長い歴史があります。織田信長の焼き討ちの対象にもなったけど、焼失を免れたとか。
紅葉は、この時は入山受付周辺の赤が一番鮮やかでした。
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石の階段は、濡れ落ち葉でツルツル滑ります。年配の方が多かったので、足元が心配になりました。余計なお世話ですが。
途中地蔵堂があり、参道の両側にはお地蔵さんが並んでいます。見守ってくれている感じです。
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所々、お地蔵さんが密集しているところも。千躰地蔵の法要が、毎年8月に行われるようです。少なくとも千躰以上はありそう。
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距離は1kmまではありませんが、長い坂を上り階段を上がりして辿り着く、重要文化財の二天門。奉納された大きなわらじは、大人の背丈より大きくて迫力があります。
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国宝の本堂。屋根の複雑な木組みが重厚で見入ってしまいます。紅葉の色合いが様々で、きれいきれい。
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門前には、味噌田楽や松茸・漬け物などを売る屋台が出ていました。
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200円のこんにゃく味噌田楽。
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こんにゃくと、滋賀の特産品の赤こんにゃくが1本ずつ。簡易テーブルと椅子も準備されていて、紅葉の中食べる田楽の美味しいこと。歩いた疲労が和らぎました。
<百済寺>
百済寺(ひゃくさいじ)が、彦根駅から最も離れた場所にあるお寺。こちらは聖徳太子の創建と伝わる、近江の国最古のお寺だそうです。
シャトルバスは、寺の受付付近にある駐車場ではなく、そこから下ったところにある「赤門」前での発着でした。
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赤門から、もみじのじゅうたんの上を、森林浴しながら受付へ。
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表門、ここを入ったら受付があります。
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順路に沿って進むと、急に映えスポットがあったり。
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本坊の庭園を抜けて、本堂へ登っていく途中、下界が見渡せました。山のお寺って感じ!
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百済寺の仁王門。ここにも、大きなぞうり。願いを込めて触れると、身体健康のご利益があるそうです。
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本堂。信長の焼き討ちで焼失したそうですが、再建されたお堂も趣があります。
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ここまでの登りは、写真を撮りながら、バスから20分でした。キツイ坂ではありませんが、石の上の落ち葉がよく滑るので、力を入れて歩いたので疲れました。
下りも気を付けて。見とれてばかりいると、つるっといきそうです。
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百済寺は、湖東三山の中では唯一、表門前の駐車場に売店があり、草餅や松茸ご飯が売られていました。
草餅2個で200円を買ったものの、バスの時間があったので、その場で食べる時間はなく、持ち帰りになりました。
復路は、百済寺から彦根駅までシャトルバスで直行。バスの車窓からは、遠くに琵琶湖が見えて、旅情を引き立ててくれました。
<湖東三山の観光について>
紅葉の三山巡りは、満足度の高い観光ルートです。
ただ、シャトルバスに乗って、お寺に着いたら受付で入山料を払って参拝。お寺を見たら、次に来るシャトルバスに乗る。これを3か寺繰り返していたら、途中お昼を食べる時間もお店も無く、軽くランチ難民になりました。
14時半過ぎに彦根駅についてから ちゃんぽん亭総本家でラーメンを食べましたが…。シャトルバスは道の駅にも止まるので、帰りに道の駅で途中下車して、遅めのランチをそこで摂る回り方もアリだと思います。
この日の彦根駅からの歩数は、1万2千歩でした。平坦な道ではなく、けっこう高低差もあったので、いい運動になりました!
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