東海道と中山道の分岐点に位置する宿場町「草津宿」を訪ねました

2025年3月までの耐震工事が行われる直前の草津本陣を見学!

※記載内容は2024年5月のものです。

草津宿

日本五街道の、東海道と中山道との分岐点にあった草津宿は、滋賀県の琵琶湖の近くに位置します。

「東海道五十三次」「中山道六十九次」

どちらも、江戸の日本橋から京都の三条大橋までを結んだ大街道の宿場町を数えた言い方ですよね。

東海道は海側、中山道は山手を通るルートで、日本橋を出発して海と山に分かれて伸びるこの二つの道は、京都の手前、この草津で合流します。

カラーのご当地マンホールはつい写真に収めてしまいます

草津の次が、最後の宿場町「大津宿」で、その次が京都。

草津宿は、当時は本陣が2軒ある、大きな宿場町であったようですが、現在の町並みは、宿場の名残りは少ないです。

JR草津駅から、歩いてすぐ旧中山道、そこを進むと東海道との分岐点まで行けます。草津宿のほぼ中心地。

その分岐点に、背の高い道標が一基残されていました

右 東海道いせみち

左 中仙道美のぢ

と刻まれているのがはっきり読み取れます。

高札場もあって、旅人にとっては大切な目安である場所だったそうです。

当時は、字が読めない人も珍しくなかったはずなので、それでも道を間違える人いそう…。

ご当地マンホールが、もうひとつ。

草津の宿場町の中で観光するところは、本陣と草津宿街道交流館の2館です。

草津宿本陣(国指定史跡)

JR草津駅から、歩いて現存する本陣まで10分程度でした。

全国に残る本陣の中でも、最大級の規模有する史跡だそうです。

大規模耐震工事の実施直前に伺うことができました。

※草津宿本陣は、令和6(2024)年6月1日から令和7(2025)年3月31日まで、耐震工事のため休館

2館共通券 大人350円

草津宿街道交流館とのセット券を買いました。安い!

玄関から表門を振り返ってみたところ。白砂がきれいです

靴を脱いで建物に上がり、内部を自由に見学させてもらいましたが、まあ広いこと。

建坪は468坪、25mプールが4.8個入る大きさだそうです。

上段の間(本陣の中で一番格式が高いお部屋)を横の窓からのぞいた写真

幕末に、皇女和宮様が徳川家茂に嫁ぐ道中、昼食に立ち寄られた時もこの部屋が使われたそうです。その時は、畳を新しくして専用のトイレを作ってお迎えしたという記録が残っているそうです。

この本陣の建物、部屋の数は39、268畳もあるそうです。相当な数の人が働いていたんでしょうね。

湯屋(お風呂)と主屋をつなぐ廊下

釜戸が10以上ある台所土間

中の展示資料も面白かったです。宿泊者名簿みたいな記録帳が開いて読めるようにしてあって、新選組とか、忠臣蔵で有名な吉良上野介とか、有名な人物の記帳も!

座敷部分も台所も、大規模な耐震工事が行われるということなので、表からの見た目は変わらないはずですが、より安心して見学ができるようになるのですね。

草津宿街道交流館

本陣から歩いて数分の東海道沿いにあります。

江戸時代の街道や宿場を中心に、草津の歴史文化について紹介する歴史資料館です。

本陣の内部が耐震工事で見れない期間は、こちらで資料なども展示するそうです。

草津宿の旅籠(旅館)でどんな食事が出ていたのかが食品サンプルのお膳が展示されていたり、江戸後期の草津宿を復元した模型なんかが見ごたえありました!

浮世絵を摺る体験もできました。本格的なモノではなく、カラーインクつけて何色か摺るだけではありますが…。

大河ドラマで江戸時代の浮世絵の出版人が主人公になるということで、浮世絵の制作に摺師も登場するはず。

そしたらこの体験ももっと人気が出るのではないでしょうか。

草津宿観光、2か所入館と通りを歩いてみて、所要時間は2時間でした。展示資料を読み込んでいく人なら、もっと時間が必要かもしれません。

本陣周辺に飲食店はあまりなく、観光後JR草津駅まで戻ってから喫茶店に入りました。

以上、滋賀県の草津宿観光記でした!

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