高野山の宿坊「西禅院」に宿泊しました。泊まれるお寺を満喫!

泊まれるお寺「宿坊」をはしごする旅。真夏の高野山で、宿坊「西禅院」にて、癒しのひと時を過ごしました。

はじめに

宿坊は、お寺の宿泊施設です。元々は僧侶や参拝者だけが泊まれる宿泊施設だったようですが、今は一般の観光客を受け入れてくれる宿坊が、全国各地に数多くあります。

私は、永平寺の宿坊に泊まって以来、独特の宿泊体験から、非常に宿坊を好きになりまして、高野山を訪れた際にも、宿泊場所として迷わず宿坊を選びました。

今回、二つの宿坊を泊まり歩いたので、それぞれどんなお宿だったのかをご紹介します。まずは、「西禅院」。

<西禅院の宿泊施設概要>

高野山の必見観光場所である「壇上伽藍」の、道を挟んですぐ後ろに位置するのが「西禅院」です。

道路を渡るとすぐ壇上伽藍根本中塔へのアクセス。夜のライトアップへも気軽に散策できます。

門を入って正面右手が玄関。玄関横には自転車が並んでいて、500円で貸してもらえます。

靴を脱いで玄関を上がると、こんな雰囲気。

到着すると、まず受付でチェックインと宿泊費の支払い、夕食時の飲み物の注文も、済ませます。夕食の飲み物をチェックイン時に決めて払ってしまうのは、斬新!

宿坊によってアルコールの提供有無は異なりますが、西禅院はお酒OKです。

宿泊したお部屋は、クーラーと洗面付きの和室。清楚で落ち着くお部屋でした。15ほどある部屋によっては、トイレやバス付のお部屋もあるようです。酷暑の8月に、クーラー最高。

カギは、中からだけかけられる簡易的なもののみで、室内に金庫があります。

部屋には、高野山のお菓子「みろく石」とお茶セットがあって、一息つけました。

共同のお風呂とトイレ・洗面は一所に固まっています。

夕方のお風呂の時間になると、ここに冷たい麦茶を準備いただけていました。訪れた8月中旬は、とても暑かったので、心使いが嬉しかったです。

お風呂は、密になることを避けるため、一度に入れる人数が4人までという制限はあるものの、それ以外は16時から21時まで、自由に入れました。4人だと湯船が十分広く、シャワーの付いた洗い場も4つ。

シャワーやバスが付いている部屋もあるので、お風呂入りに来る人少ないのかもしれません。

この日の宿泊人数は15,6人ほどだったようですが、16時半と20時の2回入らせてもらったところ、夕方は誰もおらず貸し切り、夜も途中に親子一組がいらしただけで、混み合うことはありませんでした。

<夕食の精進料理>

夕食は、部屋食でした。時間は17時か17時半のどちらか、とお寺ならでは、早めの夕食となります。

今回頂いた精進料理はこちら

本膳

ご飯、漬物、味噌汁、ごま豆腐、天ぷら、黒豆

ご飯は、お櫃に入って、一人1合くらい

二の膳

季節の果物、鍋(厚揚げ、生麩、こんにゃく、しめじ、野菜)、煮物(高野豆腐、三食巻き、きぬさや、しいたけ、生麩まんじゅう)

煮物に入っていた笹の葉に包まれた麩饅頭は、多分、「麩善」というお店の、笹巻あんぷだと思います。高野山グルメの代表店の一つ。

この他、よく冷やしたそうめんを、住職が直々に持ってきてくださいました。

飲み物は、宿坊でしか出会えないクラフトビール「天空般若」!高野町で栽培されたホップを使って造られたクラフトビールです。

高野山の一部の宿坊でしか味わえない限定ビールで、この西禅院は、これが飲める宿坊の一つです。

地域活性化の目的もあるそうで、真言宗の総本山「金剛峯寺」に奉納されていることは、ニュースにも取り上げられていました。ホップは、涼しい地域で育つ植物なので、この地域の気候は合っているそうです。

すっきりした味は、精進料理との相性も考えられているのかもしれません。

地元の食材を取り入れた健康的なお料理は全ておしかったです。

中でも、定番の胡麻豆腐は最高。とろけるような滑らかさでした。

白米がお櫃にたっぷりあり、とても完食できませんでした。

<朝のおつとめ>

朝は、6時半から本堂での勤行に参加しました。

いわゆる、朝のおつとめですが、宿坊のだいご味はこれです!一応自由参加と言われますが、私は、宿泊者は基本参加するのがマナーのように思います。

宿坊によって、朝のおつとめの時間は違うので、いつもより早起きの場合もありますが、朝一番に、お香の香りに包まれながら、歴史のあるお寺の本堂で生の読経を聞くというのは、敬虔な仏教徒じゃなくても、心が洗われる感覚を味わえます。

朝のおつとめでは、僧侶の方々が読経されている間に、お焼香の声掛けがあります。参加者は一人ずつ順番に、お香を焚いて、正面からご本尊を拝ませていただきます。

西禅院の朝のおつとめは、読経が20分ほどで、そのあとご住職のお話が10分ほどと、比較的短かったです。

西禅院の本堂は、天井からたくさんの燈籠が吊るされているため、雰囲気はひそやかなのに、目に入る色見は豪華でした。写真は遠慮したのですが、気になる方はぜひお寺のHPをご覧ください。

<朝食の精進料理>

朝食は、広間でいただきました。

朝のおつとめの後、そのまま朝食会場へと案内されるため、写真を撮りたい場合は、朝のおつとめの時にカメラやスマホを持っていく必要があります。

朝食会場はこちら

朝食のお膳

ご飯、漬物、味噌汁、がんもどき、切干大根、豆腐、しぐれ煮

大きながんもどきに、たっぷりの出汁が煮含まれていたのが、本当にとても美味しかったです。

ごちそうさまでした。

西禅院のホームページはこちら

高野山 別格本山 西禅院 (koya.or.jp)

チェックアウトは10時なので、朝食の後、ひと眠りできちゃいました。静かで、とても居心地の良い宿坊でした。

私が宿泊した部屋は、門を入って左手の建物にありました。お寺の敷地内、本堂の正面に位置する建物でした。

以上、世界遺産高野山にある宿坊の一つ、西禅院の宿泊記でした。

コメント

  1. コメントありがとうございます。宿坊未体験の方には、本当におススメです。坐禅や境内ツアーなど、お寺によって付いてくるサービスが違うので、いくつか泊まり歩いてみられると、更に楽しいと思います!

  2. そして、ご当地ビールって、試さずにはいられないですよね(笑)!

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