岩手県にある花巻温泉郷の一つ、鉛温泉。藤山旅館と別邸十三月をご紹介します

岩手の花巻温泉郷に行ってきました。花巻市内で宮沢賢治童話村を見学して、宿泊先は、鉛温泉の老舗旅館である藤山旅館の、別邸十三月。本館の日本一深いお風呂と、十三月の贅沢な露天風呂付客室、岩手の食材を使ったお食事が心に残るお宿でした。

はじめに

東京駅で友人と待ち合わせ、東北新幹線に乗車。新花巻駅までの3時間強の列車旅は、天気が良かったので、たっぷり車窓の景色を楽しめました。

到着した新花巻駅の待合室には、花巻温泉郷の温泉場所のポスターがずらりと並んでいました。この日伺った鉛温泉のポスターもありました。

訪れたのは9月下旬でしたが、日中はまだ半袖で過ごす、暑いくらいの陽気です。

花巻温泉郷までは、路線バスか無料送迎バスかレンタカーかの3択。路線バスも無料送迎バスも、本数が非常に限られているので、使う場合は事前のチェックが必須です。

<宮沢賢治童話村>

花巻と言えば、宮沢賢治の出身地ということで、いくつも彼に関する施設があります。そのうち、宮沢賢治童話村に立ち寄りました。ここは、花巻市の施設で、入園自体は無料です。中に一棟ある有料施設も、リーズナブル。新花巻駅からも車で3分と近いので、便利です。

無料で入れるエリアにある「妖精の小径」と名前の付いた林の中は、キラキラとか関連する童話の説明版とかがあって、ちょっとした散策に楽しい場所でした。

賢治の学校 350円

この建物は有料で、宮沢賢治の童話を知らないという人でも、その世界感を体験できるという施設です。銀河とか昆虫の世界とか。浸れる感性が豊かな人ほど、楽しめるのだろうと思います。

その中の、ファンタジックホールという、白い部屋に白い椅子が置かれ、宇宙を内包するような樹の画が書かれた部屋が好きでした。

<鉛温泉 藤山旅館別邸 十三月>

さて、温泉宿に。15時からフリードリンクもあるので、宿滞在を満喫するために早めに向かいます。

一泊目は、日本百名湯の鉛温泉。藤山旅館は、200年以上の歴史があるそうです。

本館の玄関

泊まったお部屋があるのは、別館の十三月。本館へと館内通路でつながっていますが、玄関は別でした。「十三月」は、じゅうさんがつ、と読むそうです。

<部屋>

本館の老舗っぷりとは違って、十三月の部屋は現代的。今回泊まったのは、モノクロで統一された広々としたお部屋でした。部屋で写真を撮ると、カラー写真なのにモノクロかと思うほど、壁も床も黒基調。

各部屋で、イメージは異なるそうで、宿のHP見ると確かにかなり個性のある部屋たちが並んでいます。

ここは、源泉100%の露天風呂と、さらにミストサウナも付いた、スイートツイン!

部屋付の風呂は、黒の御影石でかなり広くて大きいサイズ。窓を開け放てば露天風呂風になります。右奥の扉の向こうは、ミストサウナ。マイクロミストで濡れないので、スマホ持ち込んでも大丈夫なのが便利でした。

宿を選んだポイントの一つが、お部屋のお風呂でも、源泉かけ流しの温泉というところ。加温も加水もナシ、かけ流しなので循環もさせていない、源泉そのままということです。

部屋の冷蔵庫内のドリンクは無料でした。ビールやサイダーも入っていて、部屋にこもって温泉とミストサウナ三昧できます。

不覚にも、ベッドや冷蔵庫にどんなドリンクが入っていたのか、写真を撮っていません。居心地がよくて、寛ぎまくったので、忘れていました・・・。

<夕食>

夕食は、十三月の食事処でいただきました。半個室とまではいきませんが、1テーブルごとのスペースが独立した空間になっているレイアウトでした。

まず前菜は、左から、もずく素麵、鰻ゼリー、ホタテ浜焼きや牛肉八幡巻など4点盛り、ナス琥珀寄せ。

三陸の海の幸を毎日直送されているそうで、新鮮な素材を使ったお料理が並びました。

お造りは、本マグロと本日のおすすめ色々

メインが2種の岩手和牛A5ランクを使用したしゃぶしゃぶ。岩手和牛と岩手短角牛を、昆布茶と南高梅の入った出汁での、満足のしゃぶしゃぶでした。

岩手のブランド牛はもちろん、野菜たちが全てピカピカでおいしかったです。

口直しのシャーベットを挟んで、冬瓜の蒸し物と。お食事のとうもろこしごはん

デザートは、無花果のプリンと安納芋のチーズケーキ

全て美味しくボリュームも無理なく、係の方も丁寧で、楽しい夕食でした。

<館内>

十三月の館内は、部屋と同じで和のテイストではなく、ホテルみたい。ラウンジにはピアノがあって夜は生演奏がありました。

フリーフローの時間には、コーヒーなどのソフトドリンクの他に、赤白のワインもおいてあります。

ラウンジの外には大きな足湯があって、食事前のちょっとした時間などを過ごすのにピッタリでした。

廊下でつながった本館でもフリーフローがあって、十三月に泊まっていても、本館のフリーフローやお風呂の利用ができました。本館では生ビールも置いてあったので、これは十三月側にも置いてほしいなと思いました。

本館散策に行ったときに撮った写真です。レトロな雰囲気が素敵でした。

藤三旅館には、日本一深い岩風呂「白猿の湯」があります。原則は混浴なのですが、時間帯によって女性専用の時間がありました

当然写真は撮れないので、館内のポスターですが、このまんまのお風呂です。本館の廊下から扉をあけると、ダイレクトにこの空間を見下ろすんです。

ここが、私にはドンピシャ大好きな雰囲気! お湯の音と虫の声以外に何も聞こえない、天井まで何メートルもある広い空間で、深―い湯船に浮くように立つなんて、独特の経験です。

湯船の深さが1メートル30センチくらいあるので、小さい人は淵につかまらないと沈みます!

このお風呂に入れただけで、遠くまで来た甲斐があったと思いました。

<朝食>

一晩ゆっくり過ごして、朝食も夕食と同じテーブルで。

どこのお宿でも、夕朝食が同じテーブルを案内されることが多いのですが、できれば場所を変えて、違った目線で食べたいのですが。

朝食も、とても満足できる内容でした。

サラダの全ての素材のクオリティが非常に高いことと、コクのあるトマトジュースのおいしさが、際立っていました。

ジューシーなベーコンと肉厚きのこも、卓上で火を使うので、出来立て熱々を楽しめました。

朝から豪華なデザート。ボリュームはありますが、フルーツが中心なので、意外と入りました。

チェックアウトの後、朝食に出たトマトジュースを道の駅などで探したのですが、同じものは見つかりませんでした。いつかまた巡り会えますように!

花巻温泉郷は、何もない田舎にあるので、純粋に温泉を楽しむのに適していると思います。季節の移り変わりを空気でダイレクトに感じられそうなので、冬から春とか、夏から秋にかけて、長期滞在してみたいものです。

以上、鉛温泉の十三月の宿泊記でした。

コメント

  1. 宮沢賢治童話村、いいとこですね~。
    行ってみたいです(^^♪

    お料理全部美味しそう(^^)/
    お造りもですが、なんといってもお肉!!
    さすがの岩手和牛ですね。すごいサシです。
    口の中でとろけるんだろうな~。

    日本一深いお風呂というのも面白いですね(^_-)-☆

    • tabisurueiyoushiさん、感想ありがとうございます。
      岩手和牛は、確かに柔らかくてとろけました!思い出しても、おいしいです(笑)

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