KDDIの株主優待 最後のカタログギフト内容と、制度変更の株価への影響

KDDI株式会社(銘柄コード9433)の2024年の優待品花月コースを、写真で全品ご紹介します。
また、突然の“カタログギフトは今年限り”の発表による株価変動について。

業種・株価・配当金

業種

KDDIは、情報・通信業。

au・UQ mobileのブランドがあります。

株価

2024年3月末の株価 4,482円

参考)前年3月末の株価 4,093円

3月末の定点で、389円の上昇です。

配当金

2024年3月期 1株当たりの期末配当金 70円

中間配当も70円だったので、年間配当は140円。

年間で5円の増配です。22期連続で増配が実現しています。

3月末の株価で計算すると、配当利回りは3.42%です。

権利確定から商品到着までのスケジュール

今期の優待スケジュールはこちら

・権利確定 2024/3/31

・株主優待カタログ到着 6/11

・申込期限 ~9/2

申込方法は、WEBか専用はがきのどちらかで、WEBの場合は届け希望日の指定ができるものもあります。

優待内容

KDDIの株主優待は、3月末に100株以上を保有している人が、配布の対象者です。

2024年3月末の株主には、商品カタログが送られ、好きなものを一つ選べます。長期保有が優遇されていて、5年経過すると、カタログ商品がレベルアップしていました。

ただし、このカタログでの優待は、2024年の今回で終了となります。私は、レベルアップした優待カタログには出会えずじまいでした。

2024年3月末までの、株主優待カタログ商品の金額

・保有100~999株

5 年未満:3,000円相当

5 年以上:5,000円相当

・保有1,000株以上

5 年未満:5,000円相当

5 年以上:10,000円相当

ご参考までに、保有100~999株&5年未満の株主用、3,000円(花月コース)の、カタログ写真を掲載します。

2025年3月末からの株主優待は、KDDIの関連サービスの利用をするものに変わります。非通信事業を伸ばしたいという戦略の一環なのでしょうね。

公式発表文書によると、株主に、会社の関連サービスの利用を通じて、グループ事業に対する理解を深めてもらいたい、というのが目的の一つだそうです。

関連サービスとは、以下のような内容のようです。

  • Ponta ポイント
  • au PAY マーケット(ネット販売サイト)
  • Relux(ホテル予約サイト)
  • menu(デリバリーサイト)

2025年3月末からの関連サービスの金額

・保有期間 1年以上 かつ 保有株式数 100 株以上

5 年未満:2,000 円相当

5 年以上:3,000 円相当

1年以上の継続保有が権利獲得の必須条件となりました。

また、長期保有の優遇は存続しますが、1,000株以上の多め保有者への優遇は廃止されるような表記です。

カタログギフトの廃止と、変更後の優待価格の減少、そして1年以上の継続保有条件の追加から、個人投資家からは嫌気の声も多いようです。

優待の金額は減りますが、「au PAY マーケット」は、商品数が膨大なので、選択の幅は広がりますね。

お金の話:株主優待変更が株価に与える影響

KDDI(9433)は、2024年2月から6月現在まで、下落を続けています

KDDI株の株主優待制度が、変更されるという発表があったのは、2024年1月16日

そこで、優待変更のニュースが株価に影響したのかを見てみました。

一か月の終値をグラフにしたものです。

すると、優待変更のニュース直後からも、株価は下がっていないことが分かりました。逆に、値上がりしており、1月22日には年初来高値の5,080円でも取引されています。

大量売買をする機関投資家にとっては、この程度の株主優待の動向は材料になりにくいことがわかります。

では、なぜKDDI株は下落しているのか。理由は、会社の業績です。

グラフから見て取れますが、2月2日の四半期決算発表が、期待を下回る内容であったため、そこから一転株価下落が始まっています。

2024年1月から5月までの月末株価は以下の通り、分かり易く下がっています。


1月末 4,897円

2月末 4,554円(-343円)

3月末 4,482円(-72円)

4月末 4,400円(-82円)

5月末 4,337円(-63円)


3月期の年度決算でも、残念ながら最終利益が予想を下回って減益となったため、5月末以降も更に下落をしています。

6月19日の株主総会には、都合つけて出席したいものです。

以上、KDDIの株主優待2024とお金の話でした。

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